自作ブラシで6年目突入前に初めてペチカの煙突掃除

蓄熱式薪ストーブ

セルフビルドした家に住み始めたのが2020年10月。

それから冬を5シーズン過ごしました。

3シーズン過ごした後屋根に上って煙突を覗いてみたところ、

サラサラした煤がうっすら内側に付いている程度でした。

なので「しばらくはまだ掃除はいいか」と思っていたのですが、

昨シーズンは薪を玄関で一度置かずに、外から運び入れた薪を

1日ペチカの後ろに置いたもの(日によっては当日運び入れたもの)を使っていたら、

ペチカ上部にある鉄板のシャッターの動きが重くなりまして……

水分が残っていた薪からタールが発生したようでした。

ということがあり、煙突内部も先日覗いたところザリザリとタールが付いていたのでした。

これまで煙突掃除はしたことが無いので掃除道具が無く、

「ワイヤブラシは内部を傷つけるからあまり……」という記述を見て、

他の素材の大きい径のブラシが無いか探してみたけど見付からず自作することに。

我が家の煙突は5mあり、内部150㎜、外部200㎜の煙突の間にグラスウールを挟んでいます。

割愛してましたが、150㎜の煙突にグラスウールを巻き付けて、

200㎜の煙突を被せる作業はかなり手こずりました。

お父さん、お母さん、手伝ってくれてありがとう

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煙突掃除ブラシを自作

ねじりブラシを作ろうと検索すると、万力とドリルドライバーを使った動画を発見。

ブラシ製作会社の作り方の解説には「二本を素早く回転させる」とあり、

いつも使ってるインパクトドライバーじゃ鉄線挟めないよなぁ

と思っていたけど、

チャックをぐるぐる回して口を開閉してアタッチメントを取り付けるドリルドライバーを使うことに目から鱗。

なるほど。ずっと使ってなさ過ぎて存在を忘れていたよ……

さて、材料はこちら↓↓

材料

・草刈り用ナイロンコード30m

・持ち手部分の塩ビパイプ、継ぎ手

・番線1本

・細い針金(ブラシ固定用)

物置を物色して、ドリルドライバー、万力、加工番線、パイプ用接着剤を確保。

ナイロンコード

ブラシ部分はナイロン製が煙突にも良いと思い、草刈り用ナイロンコードの最小径1.6mmをAmazonで購入。

届いたのは10㎝くらいの径でくるくる巻かれていて結構癖が付いていたので、物干しの固定金具にピーンと張って伸ばしました。

癖は2分の1程度にはなりました。 それを煙突の内径15㎝より長い20㎝でカット。

ねじる!

ブラシの柄になる加工番線の頭を靴箱の下の板に万力で固定。

番線に接着剤を付けてそこにナイロンコードを並べていきました。

瞬間接着剤じゃなくて弾性接着剤を使ったからちょいちょいズレてしまいました……

そしてドリルドライバーに番線を差し込んで固定し、回転!

ナイロンコードがあちゃこちゃ向いてしまって思ってたのとちょっと違うけど……

まぁまぁええんとちゃいますか!

と自賛。

持ち手部分の塩ビパイプ

次に柄はホームセンターで一番細い塩ビパイプ1m1本と2m2本、

それの継手(最初ねじ切れてる?方しか買ってなくて、受け口をまたホムセンに行って買い足した)を購入。

受け口を付けた状態

問題はブラシになった番線の端と塩ビパイプをどうくっ付けるか。

初めはシールテープとビニールテープで太さを作ってそれを接着剤で塩ビパイプにくっ付けてみました。

一晩放置して、翌日屋根に上り煙突にIN!

「おっ!いい感じ!」と上下に動かしているとスポッと外れてしまいました……

当然ブラシ部分は煙突内。上から1mくらいのところ。

ぎょ!!と思いましたが、運よく塩ビパイプの継手の出っ張りにテープの塊を引っかけられて回収。

これが深さ2mのところとかだったら終わってましたわ……

「これはテープに頼っちゃだめだ。継ぎ手部分とうまいことくっ付けないと」と、

継手のねじ切りの溝を見ていて、

この溝に細い針金を引っ掛けながら巻いて行けば外れないんじゃない⁉

と閃きました☆彡

番線の2本のねじりの隙間に針金を通し、ぐるぐる巻いてから継手にも巻き付けて、

最後はビニールテープで仕上げ。シールテープくらい密着させました。

溝に巻き付け巻き付け……
シールで保護

いざ掃除!

さて、掃除作業のために再び屋根の上へ!

ブラシを付けた1mの柄と、2mの2本を持って上がりました。

少しずつ上下に動かしながら回転させながら……と降ろしていって、

「あ、煙突抜けた」という感触があったのは、繋いだ柄が残り1mちょっとという時点でした。

まぁまぁいい長さ。

掃除前
掃除後。ちょっと反射してるの分かりますかね?

ペチカ自体の掃除はシーズン終わりにやっていたので、今回の煤は5シーズン使った煙突のみのもの。

といっても昨シーズンで一気に溜めてしまった感じなので、薪はなるべく水分を飛ばしてから使うように気を付けます!

そもそもの欠陥に気付く……

今後の課題は煙突を垂れてくる黒い液体だな……

と思って、色々検索してて気付いたことがあります……

「二重煙突にしてるのに煙突の外側を黒い液体が伝ってきて、

下の鉄板に溜まってくるのは何でなんだろう……?」

と思っていたんですが、

・煙突トップの雨仕舞が悪過ぎた!

・煙突の上下を間違えていた!

・黒い液体は「木酢液」(もくさくえき)

ということに丸5年経ってようやく気付きました……

1.煙突トップ

グラスウールを詰めたまではいいんですが、そこを塞いでなくて、グラスウールがむき出し状態です……

今回H型トップをまじまじ見てみると、上向きの穴からグラスウールまで近い!

家のグラスウールはしっかり防水シートを貼ったのに、どうしてここを疎かにしたのか……

2.差し込む向き

屋根とかの重ねと同じく考えて上に重なるのが外側に来るようにしたのですが、

そうすると煙突内部を通る水蒸気がつく

伝って下の二重煙突内部に入る

ということにやっと思い至りました。

外側から垂れてくる木酢液だけじゃなくて、中を伝ってきた木酢液も煙突を受ける鉄板に染み出ていたと……

なので煙突内部のグラスウールはずっしり重くなっているはず……

来年、煙突を付け替えます

タールが溜まって煙突火災、という心配はないので、

来年暖かくなったら

防水しっかりの煙突と煙突トップに交換しようと思います……

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